偏頭痛
片頭痛は、多くの場合、4~72時間持続する頭の一部分のズキズキする痛みを特徴とし、光や音に対する過敏症、吐き気、嘔吐などの症状を伴います。片頭痛の前または最中に、ジグザグの線や点滅する光などの視覚障害を経験する人もいます。片頭痛は、全世界で10%以上の人が罹患していると推定され、20~50歳代で最も多く発症し、男性より女性の方が約3倍多いです。急性片頭痛は、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬などの薬物で治療できます。これらの薬が効かない急性の片頭痛や、中等度から重度の片頭痛には、トリプタン系抗炎症薬と呼ばれる一群の薬を用い、片頭痛が頻繁に起こる、または衰弱している場合は、予防薬が処方されます。
スコアリング
偏頭痛の診断のスコアリングとして有名なものにPOUNDがあります。4点以上であれば片頭痛の可能性が高く、2点以下であれば可能性は低くなります2)。
参考文献
1)JAMA patient page. Migraine headache. JAMA. 2009 Jun 24;301(24):2608.←JAMAの患者向けページ。
2)Does this patient with headache have a migraine or need neuroimaging? JAMA. 2006 Sep 13;296(10):1274-83.←POUNDの元論文